卒業論文 国際社会学科 紺野美奈子
ゴミ問題をテーマにするとしてもう少しテーマを絞ってみることにする。
今興味があることは
◎ デポジット制
◎ 県内のゴミ分別の違いについて
の二点である。どちらのテーマを追うか現段階で決められないので今回はとりあえずこれらについて調べることにした。
デポジット制
製品本来の価格に容器の預かり金を上乗せして販売し、使用後に容器を所定
の場所に戻したときに預かり金を返却する制度のこと。
日本ではビール瓶にこの制度が取り入れられており、一本につき5円が上乗せされている。
ビール瓶はこの制度のおかげで99%という高い回収率をほこっている。
ちなみにこのような再使用可能な瓶のことをリターナブル瓶という
デポジット制の目的について
@ 散乱ゴミの減少(リデュース)
A 再使用(リユース)の促進
B 再資源化(リサイクル)の促進
C ゴミ回収費用の軽減とごみ処分場の延命化
D ごみ回収・処理費用の公平化
E 有害廃棄物の回収
デポジットの仕組み
デポジット対象のものを回収する方式は三つある
@ 逆流通方式
消費者から小売業者→流通業者を経てメーカーに返す方式
A 小売−回収センター方式
消費者から小売店へ返却された空き容器などが、小売業者から回収センターへ回収さ れ、それが処理業者のところに行く方式
B 消費者−回収ポイント・回収センター方式
消費者が小売店ではなく回収ポイントや回収センターに返す方式
しかし近年では缶やペットボトルの普及により、一般家庭では瓶は希薄な存在となっている。瓶入りのコーラなどは駄菓子屋で空き瓶を10円と引き換えてくれるなどの制度があったが、最近では駄菓子屋自体が少なくなっているためリターナブル瓶によるデポジット制 は難しくなっているのかもしれない。
《参考文献》だれでもできるデポジット 2000年 合同出版
ゴミ分別について
栃木県別推進計画によると(http://www.pref.tochigi.jp/kankyoseisaku/sonota/01/kan22/kan2201.pdf)
@ ガラス製容器(無色、茶色、その他の色)
A 紙製の容器包装であって、紙パック、段ボール以外のもの
B PET製の容器であって飲料又はしょうゆを充てんするためのもの(PETボトル)
C プラスチック製の容器包装であってPETボトル以外のもの
D スチール製容器
E アルミ製容器
F 紙製の容器であって飲料を充填するためのもの(紙パック)
G 段ボール製の容器
を対象に積極的にリサイクルをおこなうとしている。
リサイクルを行うには徹底した分別が不可欠である。各自治体ではどうだろうか?
上記のものは資源ごみとして回収を行っている市町村がほとんどであった。だが調べているうちに気になる点が出てきた。それはプラスチック類・ビニール類を可燃ごみとして回収するところと不燃ごみとして回収するところがあるということだ。
私が調べた限りでは県内では小山市が一番分別が厳しいようでビニール袋や卵のパックなども燃やさないゴミ(ビニ・プラ)として回収している。
プラスチック容器、ビニールを可燃ごみ→宇都宮市、黒磯市、今市市、佐野市、足利市等
ビニールだけ可燃ごみ→鹿沼市、大平町、岩船町など
プラスチック容器、ビニールを不燃ごみ→小山市、南河内町など
この可燃、不燃の差はなぜおこるのかを今後調べてみたい
《参考URL》各市町村のHP http://www.pref.tochigi.jp/link/lkshityouson.html